韓国旅行記 2019/9/4-6

この3日間、韓国へ旅行に行って来ました。


海外旅行は人生2度目。10年前に高校の修学旅行でイギリスに行ったとき振りで、そのときは体調が悪く眠ってばかりで記憶が薄かったこともあり、自発的に海外に行くのは初めて。色々下調べするのも楽しかったな。


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1時間半のフライトを熟睡し通してしまい、機内食が食べられず本当に落ち込んだ岡本


自分の周りには、仕事で海外に駐在したり出張に行ったり、留学経験があったり、何度も海外旅行をしている友人も多く、こういった初心丸出しのblogを書くのは少し恥ずかしくもあるのですが、忘れちゃうのももったいないので記しておくことにします。




◆「そもそもなんで今韓国に行くの?」

ここ1ヶ月で周りのひとによく言われました。
特に最近は日韓関係がよろしくない、というニュースが多く、Twitter上では多少のヘイトスピーチが散見されたり(本当に悲しいです)、なんとなくただならぬ雰囲気があったように思います。いま韓国行くのは危ないし頭が悪い、というようなことを言ってくるひともいて、少し嫌な気分になったりもしました。その思考自体は分からなくはないのですが。
ちなみに、家族は普通に明るく送り出してくれたので「あ~~ 良いひとたちだな~~」という気持ちになった。本当に。


今回の旅行は、親しい友人が韓国に留学したことがきっかけでした。
彼女は現在ソウル大学に留学しているのだけど、その子は韓国という国や文化に対して愛があって、いつも話を聞く度に楽しい気持ちになります。
「行ってみたいな~」「案内しますよ~~」という安請け合いで10年振りにパスポートを取り直して遊びに行くことに。パスポートって値段高いですね。
自分は元々金銭的に貧しめの価値観の人間なので、「海外に行けるくらいになんとか懐の余裕が出て来たのだなぁ」としみじみするなどしました。
せっかく10年期限のやつを取ったので、20代のうちにちょこちょこ海外旅行できたら良いなと思っているよ。



◆韓国旅行記~そぞろ街歩き~

2泊3日で旅程を定めて早々と飛行機は押さえたものの、どの街に行くか決める段になって、計画力の無さが露呈。旅行雑誌的なものは2冊ほど購入して読んだのだけど、まぁ全く頭に入ってこないし、街同士の距離感も掴みきれない。みんな海外旅行のプランどうやって決めてるんだ……。


取り敢えず普通に美味しいごはんが食べられて、街をウロウロ出来たら良いかな……あとサウナに入りたい、というくらいのゆるゆるな感じで、友人のすすめを受けて一日の流れを決めていきました。頭が上がらない!



行った場所は明洞、新林、龍山、弘大。
全然 街にもよるのですが、汚い街は「新宿の数倍臭いな!!」という感じでした。
街やひとの雰囲気が日本と似ていて、平行世界に来たような感覚。よく見たら違うところもたくさんあるのですが。


個人的に気に入ったのは、店員の接客などが適当で雑なところ。愛想なかったりずっと携帯いじってたりして、でも別にさほど問題はないので、なんとなく気楽な気持ちになりました。
あと、電車やタクシーの交通費がやたら安くて「どういう仕組みなんだ……」と思った。店に入ればwi-fiがほぼ必ず飛んでいるのも便利だったし、食べ物も美味しかった。



この3日間で最もすきになった食べ物(というか調味料?)はヤンニョム。
ヤンニョムというのは、甘辛い味噌のようなもので、毎日食べたのだけど、食べる度にますます好きになっていく。

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ヤンニョムチキン。写真でもう美味しい。


最初は「エビチリの味(?)がして美味い!!!!!!」と騒いでいたのですが、味を覚えてからは「ヤンニョム最高…………」となりました。



あとはサウナがとても良かったですね。
チムジルバンと呼ばれるスーパー銭湯に行ったのだけど、24時間営業で睡眠室があったり、フロントでスーツケースを預かってくれる店も多かったり、チムジルバンに泊まる旅客も結構いると聞きました。

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写真左の"-14℃"と書かれている扉は冷たい部屋へと続いている。サウナ→氷部屋で永遠に過ごせる。


今回は龍山のドラゴンヒルスパに行ったのだけど、サウナの種類が多くて楽しかったな。ソウル駅近辺のシロアムサウナも良いと聞いたので、次はそこに泊まりたいな~と思っている。
ちなみに今回はビジネスホテルにツインベッドで泊まったのですが、2泊3日で2人併せて13000円だったので、それも安くてびっくりした……。



◆韓国と日本のこと

日韓関係や反日運動についての昨今の動きを見ながら、もちろん少しは不安を抱きながら訪韓しましたが、自分は韓国で嫌な目に合うことは全くなかったです。
バスの中に日本製品不買運動のビラが貼ってあったりはしたけど、別に日本語で会話して過ごしていても変な目で見られたりしなかったと思う。


飲食店で、服屋さんで、本屋さんで、駅や道端で、「日本人?」と優しく声をかけて貰ったことがたくさんありました。かたことでも、日本語で歓迎の意を示してくれたり、日本に興味や関心を持ってくれていて、日本語を勉強しているだとか、日本の文化がすきだと伝えてくれるひともいました。韓国のひとだけじゃなくて、ソウル大学のカフェで出会った中国出身の留学生の男の子もそうで、嬉しくもある反面、「自分って全然他国に興味関心を持ってこなかったなぁ」と恥ずかしくなる部分もありました。


京都に住んでいると、外国人観光客は毎日風景の一部のように目にするけれど、正直「ここ数年観光客が増えてしんどいなー」くらいの感想しか抱いてこなかったような気がします。
道を聞かれても、精々答えるのが御の字くらいで、歓迎の気持ちを持って接したこととかなかったなぁ 。愛想よく答えられていた自信もないし。
観光産業を持て囃してるわりには、精神的なホスピタリティみたいな部分が育っていない気もするような。もっと広く優しくありたいですね……。



◆おわりに

楽しい2泊3日を終えて、帰路の飛行機・電車内でblogを書いています。


自分の旅行のスタイルはいつも、無理せずのんびり、最低限の下調べはした上である程度行き当たりばったり、という感じです。今回もそう。


なんだかんだ喫茶店等でダラダラ茶をしばいている時間も多く(数えたら3日で7回10杯)、わたしはそれが好きなのです。本も1冊読み終えた。
平素は予定を詰め込んでバタバタ過ごしていることが多いので、非日常だからこそゆっくり出来るという。


旅行、そんなに頻繁には行かないのですが、なんとなく必然性が感じられるというか、何かと大切な気付きを得ることが多いものです。目的とか意味とか、基本的に先立つものではなく後についてくると思っていて、まぁ別にそもそも意味とかなくても良いのだけど、「なんで行くの?」と聞かれても「直感的に行きたいから」以外の何物でもない。というのが個人的な旅行観だなと再認識しました。


今夜眠りについて、翌朝起きたら、スーツケースの中身を出して洗濯機を回し、スーパーで食材を仕入れるところから、しっかり日常を取り戻していく。日常も非日常もどちらも大切にしたいですね。


良い3日間だったな。